陸奥森田駅(むつもりたえき)は、青森県つがる市森田町床舞緑野(とこまいみどりの)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)五能線の駅である。
旧・森田村の代表駅で、臨時快速「リゾートしらかみ」も停車する。なお、福井県福井市の北陸本線(現在のハピラインふくい線)に森田駅があるため、駅名に旧国名の陸奥が付されている。
歴史
1924年(大正13年)10月21日に、鉄道省(国鉄)が五所川原線として五所川原 - 陸奥森田間を開業した際にその終点の駅として開業した。翌1925年(大正14年)5月15日に五所川原線は鰺ケ沢まで延長し、当駅は途中駅となった。この時点では、川部 - 五所川原間は陸奥鉄道であり、国鉄線としては飛び地となる開業であったが、1927年(昭和2年)6月1日に陸奥鉄道が国有化されて五所川原線に編入されたことで、他の国鉄線と連絡するようになった。1936年(昭和11年)7月30日には、東能代 - 川部間が全通し、五能線の駅となった。
開業直後の1925年(大正14年)に開設された木造駅舎が長らく利用され、五能線でもっとも古い駅舎となっていた。五能線の開業80周年を記念し、JR東日本秋田建築技術センターの社内コンペを経て、近くの道の駅で保存されている市有形文化財「旧増田家住宅母屋」に似せた外観に改装し、駅舎内も男女別トイレを設置するなど一新し、2016年(平成28年)6月30日に供用開始された。
年表
- 1924年(大正13年)10月21日:五所川原 - 陸奥森田間開業に際して、西津軽郡森田村に開業、鉄道省五所川原線の駅。
- 1925年(大正14年)5月15日:陸奥森田 - 鯵ケ沢間開業により途中駅となる。
- 1936年(昭和11年)7月30日:東能代 - 川部間全通により、五能線の駅となる。
- 1971年(昭和46年)10月1日:貨物の営業を廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日:電子閉塞導入に伴う鰺ケ沢 - 五所川原間の一閉塞化により運転扱いを廃止し、駅員無配置駅となり、簡易委託化。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄の分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2016年(平成28年)6月30日:古民家風の外観に駅舎を改装し、供用を開始。
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始。
駅構造
単式ホーム1面1線を持つ地上駅である。かつては相対式ホーム2面2線であったが、現在は旧下り線(2番線)は使用されていない。なお、線路は今でも残っている(ただし、ポイント部分は切断済み)。
弘前統括センター(五所川原駅)管理の簡易委託駅(改札業務実施駅)である。1925年(大正14年)建設の木造駅舎が残り、五能線でもっとも古く、平屋建て約74平方メートルある。2016年(平成28年)に五能線開業80周年を記念して、古民家風の外観に改装された。
利用状況
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は51人である。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
駅周辺
バス路線
「森田駅通り」停留所にて、弘南バスが運行する路線バスが発着する。
- 五所川原 - 鰺ヶ沢線
- 五所川原営業所行き
- 鯵ヶ沢(小夜)行き
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■五能線
- 臨時快速「リゾートしらかみ」停車駅
- □快速(上りのみ)・■普通
- 越水駅 - 陸奥森田駅 - 中田駅
脚注
記事本文
利用状況
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
- 駅の情報(陸奥森田駅):JR東日本




